
自動車用の樹脂部品を手掛けるダイキョーニシカワは、新しい取引先の開拓を進める。マツダ向けの売り上げが全体の7割以上を占める。他の自動車メーカーとの取引を増やして成長の機会を探る。
トヨタ自動車の電気自動車(EV)「bZ4X」向けに配電部品「バスバー」の供給を始めた。バスバーはEVの電池からモーターなどへ大容量の電流を送る役割を担う。
同社製のバスバーがトヨタ向けに採用されたのは初めて。2028年3月期までにトヨタの5車種以上での採用と年間約20億円の売り上げをめざしている。
25年3月期の連結売上高は1685億円、営業利益は100億円だった。マツダをはじめとする既存顧客との取引を維持拡大しつつ、新規の車メーカーを開拓して持続的な成長につなげることを目標に掲げている。
主力製品は、運転席回りの計器類を取り付けるインストルメントパネル(インパネ)やバンパーだ。米欧を中心にEVには逆風が吹くが、電動化は長期的に進むとみて、バスバーなどの電動車向けの製品開発を急ぐ。
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