
ユニ・チャームは18日、女性の経血から鉄分不足を判定するキットを12月1日に発売すると発表した。経血中に含まれる貯蔵鉄を独自開発のシートで検知する仕組みを採用した。生理中に不足しがちな鉄分を「見える化」することで、女性のセルフケアを後押しする。
「ソフィ 経血で鉄不足チェックできるキット」は生理用ナプキンに貼って使う。シートのテスター部分に経血が付着すると貯蔵鉄の濃度を検知し、判定ラインが1本または2本で現れる。線が1本のみの場合、鉄分不足の可能性があることを示す。販売想定価格は4枚入りで1200円。公式オンラインサイトを中心に取り扱う。
女性は生理で鉄分を失いやすい。ユニ・チャームによると、厚生労働省の調査では20〜40代女性の約65%が貧血または「隠れ貧血」の状態とされる。
隠れ貧血はヘモグロビン値が基準範囲でも、体内の貯蔵鉄の指標であるフェリチンが低下している状態を指す。疲労感や立ちくらみ、頭痛などにつながる。同社の調査でも、朝から「なんとなく疲れている」と感じる女性は約8割にのぼるが、原因として鉄不足を疑う人は2割強にとどまった。
経血から貯蔵鉄の濃度を調べるシート構造は国内初とし、特許を申請中だ。経血が多い日の使用を推奨し、1回の生理期間につき2枚程度の利用を想定する。

同社が18日に都内で開いた商品発表会で、グローバルフェミニンケアマーケティング本部長代理の長井千香子氏は「月経を女性の健康管理の出発点ととらえ、日々の不調の背景にある鉄不足に気づくきっかけにしてほしい」と話した。
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