日本政府観光局が18日発表した10月の訪日外国人数(推計値)は前年同月比17.6%増の389万6300人で、同月として過去最多だった昨年を大きく上回った。1~10月の累計は約3554万人で、初の年間4000万人突破が確実な情勢。中でも中国からの客は同期間で前年同期比40.7%増の約820万人と国・地域別では最も多く、全体の2割強を占めた。
ただ、台湾有事を巡る高市早苗首相の発言を受けて中国政府が国民に日本への渡航自粛を呼び掛けており、今後の訪日客の動向に影響が及ぶ可能性がある。
観光庁の村田茂樹長官は18日の記者会見で訪日自粛の呼び掛けの影響について問われ、「現時点で予断を持って申し上げることは差し控える」と述べた。中国人客誘致に向けた宣伝は続ける方針で、「諸般の事情も見極めながら基本的に必要な取り組みは進めていく」と話した。
紅葉越しに見た富士山=17日、山梨県富士河口湖町(AFP時事)
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