仙台市が建設を計画する音楽ホールと震災伝承拠点の複合施設のイメージ=同市提供

仙台市は18日、同市青葉区に整備する音楽ホールと東日本大震災伝承拠点の複合施設を巡り、建設費が550億円ほどになると公表した。2023年度時点で算出した340億円程度から、物価高の影響で200億円膨らんだ。地方債やふるさと納税で資金を調達し、財政負担の軽減を目指す。

市がまとめた基本設計によると建物は地上4階、地下2階で、延べ床面積は2万7000平方メートル。2000人を収容できるホールや震災の記録を発信する展示スペース、屋外広場などを設ける。31年度の開館を予定する。

同施設は郡和子市長が8月の市長選で公約に掲げた目玉施策だ。選挙中には一部候補者からハコモノ行政への批判が巻き起こった。郡氏は「防災には人づくりが大切だ。音楽や文化の力を発信できる拠点として着実に整備したい」と主張していた。

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