「まなびかた研究所」設立のねらいを語るコクヨのグローバルステーショナリー事業本部・新規事業開発ユニットの米倉邦征氏

コクヨは19日、世界各国の学習方法や教育システムについて研究する社内機関「まなびかた研究所」を立ち上げたと発表した。外部の教育団体と連携し、記憶力などを効率的に高める学習のあり方などを導き出す。研究の成果を生かして画期的な文具の開発につなげる。

ウェルビーイング(心身の健康と幸福)に関わる学術研究を支援する公益財団法人Well-being for Planet Earth(東京・港)と連携するほか、国内外の専門家や教育機関との共同研究も進める。企業研修やリスキリング(学び直し)など大人の学習も研究対象となる。

文具開発への好影響を期待する。例えば振り返り学習が記憶の定着に与える影響を研究することで、ノートのケイ線の引き方などを見直すきっかけになる。グローバルステーショナリー事業本部の米倉邦征・新規事業開発ユニット長は「探究学習やリスキリングなどへの理解を深め、文具を中心に他の事業にも研究成果を還元していきたい」と話す。

少子化やデジタル化にともなって文具類の売り上げは伸び悩んでいる。学習のトレンドなどを先取りし、文具市場を深耕する。

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