今月下旬に滋賀県に来県予定だった中国湖南省の労働組合「湖南省総工会」の訪日延期が19日分かった。三日月大造知事が定例記者会見で、高市早苗首相の台湾有事に関する国会答弁を巡る県内への影響を問われて答えた。
県などによると、同総工会は連合滋賀との相互交流で今月24~27日、一行6人が訪日し、連合滋賀と意見交換、県内視察などを予定していた。しかし、18日、両団体の連絡窓口になっていた県に「外事政策上の調整に伴う」などの理由で延期連絡があったという。
三日月知事は今月7~10日、平和交流推進で湖南省を訪問。10日には同省トップの瀋暁明(しんぎょうめい)中国共産党湖南省委員会書記とも会談してきたが、「滞在中、緊張を強いられるようなことは全く無かった」と振り返った。
首相答弁については「それぞれの立場はあると思うが、思いやることも大事。発言撤回は難しいだろうが、改善の努力は必要だ。(高市首相は)立場上、言ったことの影響を考えて言う必要がある」と述べた。また、高市首相は答弁を撤回すべきと思うかとの質問には「答弁の前後をつまびらかには聞いていないので申し上げることは避けたい」と答えた。【北出昭】
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