「ラフチャリ。」のシェアサイクル(15日、松江市)

松江市は電動自転車のシェアサイクル事業の出発式を開いた。JR松江駅や松江城エリアにサイクルポートを設ける。市内にはバスなどで行きにくい観光施設なども多く、二次交通の補完手段として電動自転車を活用する。隣接する島根県出雲市と乗り入れでき、どちらからでも利用や返却が可能だ。

事業名は「ラフチャリ。」。気楽を意味する「ラフ」と、松江ゆかりの文豪、小泉八雲の本名ラフカディオ・ハーンにちなんだ。料金は最初の1時間が220円、以降は30分ごとに110円(最大1日2200円)。1日乗車パスは1500円。

山陰パナソニック(島根県出雲市)、ドコモ・バイクシェア(東京・港)が事業を担う。まずサイクルポート6カ所に電動自転車36台を配置する。近く10カ所50台まで増やす。上定昭仁市長は15日の出発式で「観光客のほか、市民の生活の足として気軽に楽しく使ってほしい」と述べた。

「ラフチャリ。」は山陰パナソニックが出雲市で手がける「ゆいえん」と同じシステム。両市を結ぶ一畑電車に自転車を乗せ、出雲大社などの周遊も可能だ。両市は広域観光にもつながると期待する。

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