大塚ホールディングス(HD)傘下の大塚製薬は25日、注意欠陥多動性障害(ADHD)治療薬「センタナファジン」について米食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請を提出したと発表した。センタナファジンは既存薬にない新しい作用機序をもつ治療薬として患者の選択肢を広げる。

ADHDは不注意や多動性、衝動性を特徴とする慢性的な神経発達症の一種だ。大塚製薬は4歳の児童から55歳の成人までの患者を対象に最終段階の臨床試験(治験)を実施した。治験ではセンタナファジンを投与した患者は、不注意といったADHD症状に対して統計学的に有意な改善を示したという。

米疾病予防管理センターによると、米国では18歳未満の約700万人の子どもと、推定1550万人の成人がADHDと診断されているという。

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