春秋航空は茨城―上海を週3便で結んでいたが運休を決めた=写真は茨城県提供

茨城県は25日、中国の格安航空会社(LCC)の春秋航空が茨城空港(小美玉市)と中国・上海を結ぶ定期便を27日から運休すると発表した。県は「春秋航空から旅客需要の低迷のためと連絡を受けた」(空港対策課)とするが、高市早苗首相の台湾有事を巡る発言を受けた中国政府による日本への渡航自粛要請が影響した可能性がある。

茨城―上海便は火曜・木曜・土曜に週3便が就航していた。春秋航空は27日から現在の冬ダイヤの終了期間である2026年3月28日まで運休する。

茨城―上海便は春秋航空が10年に連続チャーター便のかたちで就航させた。新型コロナウイルス禍や東京電力福島第1原子力発電所の処理水の放出による日中関係の悪化などによる中断期間もあったが、24年12月に定期便として再開していた。

茨城空港では10月に台湾のLCC、タイガーエア台湾が搭乗率の低下を理由に台北との定期便を運休した。上海便の運休で国際線は韓国のLCC、エアロKが運航している清州便とソウル仁川便の韓国向けだけになる。

茨城県の大井川和彦知事は21日の記者会見で、上海便について旅客数減少が心配だとしたうえで「影響の報告は受けていない」と説明していた。

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