エイブリックが発売した車載カメラ向けの半導体

ミネベアミツミ傘下のエイブリックは25日、車載カメラに使う半導体を発売したと発表した。従来は機能ごとに複数の半導体が必要だったが、構造を工夫することで1つの半導体に集約し、競合他社の製品と比べて面積を約2割小さくした。自動運転の進展で車載カメラの販売が伸びるなか、2030年度に300万個の販売を目指す。

エイブリックが新しく発売したのは「S-19560Bシリーズ」。サンプル価格は税別で1個270円。車載カメラの高度化に伴い搭載する部品の数が増えており、小型半導体の需要が高まっていることに対応する。半導体にかかる電圧を一定に保つ部品を搭載し、車載カメラが過度に発熱することも防ぐ。

回路を形成する前工程は外部の協力会社が担い、半導体を組み立てる後工程は秋田県大仙市の事業所で担当する。

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