出光興産は、データセンターの開発・運営を手掛ける米オーバーウオッチ・キャピタル・インベスティメント1（オーバーウオッチ・キャピタル）に出資したと発表した。米国全土を対象に最大1ギガワット規模の発電を可能とする天然ガスの供給を目的とした戦略的パートナーシップも締結した。

出光の米国法人を通じて出資した。人工知能（AI）市場の規模拡大に伴い、米国では次世代AIデータセンターの開発と安定した電力供給基盤の構築が求められている。オーバーウオッチ・キャピタルは、設備の老朽化などの課題を抱える電力系統に頼らないガス発電所を併設したデータセンターの開発を展開している。

今回の提携により、出光はオーバーウオッチ・キャピタルのデータセンターに併設されるガス発電所に天然ガスを供給する。対象地域はオハイオ州、テキサス州、イリノイ州、ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ジョージア州、ネバダ州、サウスカロライナ州、ペンシルベニア州などで、順次拡大を予定している。

またデータセンター向け液浸冷却における技術協力や、バックアップ電源となるディーゼル燃料の供給、蓄電池インフラの整備といった領域でも、出光グループが国内外の事業で培ってきた知見を生かしてエネルギーサービスの提供を検討する。

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