JR東日本盛岡支社は26日、4月から11月20日までに管内でクマと列車の衝突件数が51件に上ったと明らかにした。多発した2023年度の69件に迫る多さで、24年度の16件をすでに上回った。衝突したクマが線路を塞ぎ列車の運転が見合わせになったのは5件(貨物列車1件を含む)だった。

同支社の管区は岩手県全域と青森・秋田・宮城県の一部。路線別の衝突件数は花輪線15件と北上線14件が多かった。釜石線7件、田沢湖線と東北本線が各6件、山田線・大船渡線・大湊線が各1件だった。

26日には釜石駅近くでクマが緊急銃猟で駆除された。大森健史盛岡支社長はクマとの衝突について「来年以降も同じことが起きるのではないかという認識で(対策などを)勉強し、しっかり対応していく」と述べた。

「しっかり対応していく」と述べる大森支社長(26日、盛岡市)

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