
電子部品を製造するSMKは26日、自社開発した服薬支援の薬箱を使った実証実験を神奈川県などと始めたと発表した。高齢者の自宅に置き、服薬の時間になったら音と光で知らせる機能を持つ。薬の飲み忘れを防ぐ効果がどの程度あるかなどを検証する。
川崎市薬剤師会と横浜薬科大学と共同で実証する。期間は10月から2026年3月までを予定する。20人の患者を対象とする。薬箱を使用している人とそうでない人で、薬を飲み忘れる頻度がどの程度変わるか検証する。
薬箱はスマートフォンのアプリやパソコンと連携する。引き出しの開け閉めを検知すると、介護者や薬剤師などに通知し服薬の有無を知らせることもできる。服薬状況が分かることで、患者の在宅介護の支援などにもつながるという。
高齢者や慢性疾患の患者は1日に飲む薬の種類や頻度が多いため、音と光で服薬時間を知らせる効果はあるとみる。服薬したかどうかをメールで通知することによる介護の負担軽減も期待できる。
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