三菱地所は、愛知県日進市で高速道路のインターチェンジ（IC）に直結する基幹物流施設の開発計画を始動したと発表した。既に進行中の関東圏（横浜市）と関西圏（京都府城陽市）の施設とあわせて関東・中京・関西の三大都市圏を結ぶことで輸送効率を高め、物流コストや環境負荷の低減を目指す。
同社と日進市、日進北部土地区画整理組合設立発起人会（仮称）の三者間で、計画実現に向けた連携に関する覚書を21日に締結した。
今回の計画では、東名高速道路名古屋ICから東へ約6.3キロメートル、東名高速と名古屋瀬戸道路を接続する日進ジャンクション〜同道路長久手IC間に施設を設ける。近接する名古屋瀬戸道路に直結した専用ランプウェイの設置も検討する。敷地面積は約10万平方メートル、延べ床面積は約23万平方メートルを予定しており、2030年代前半の竣工を目指す。
施設は、ダブル連結トラックや自動運転トラックによる幹線輸送など、次世代モビリティーの物流システムに対応する。三大都市圏に大型基幹物流施設を設けることで、関東・中京・関西を結ぶ幹線輸送で高速道路から一般道に下りることなく、シームレスに荷物の積み替えや配送ができる物流網を構築する。
施設間の輸送において、貨物を降ろした次世代モビリティーに、別の方面行きの荷物を積み込んで走行することで輸送効率を高める「基幹物流型ラウンド輸送」の実現も視野に入れる。
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