
荷揚げ機のキトー(山梨県昭和町)は工場や倉庫などで重量物の移動に使う巻き上げ機「電気チェーンブロック」の完全コードレス製品を開発した。電動工具用バッテリーで駆動し、無線リモコンで操作する。電源確保が難しい災害復旧現場など利用範囲が広がるほか、コードがないため舞台装置などでの使い勝手も向上するという。
つり荷を巻き下げるときに発生する回生エネルギーをバッテリーに再充電する機能を搭載し、使用可能時間を延ばした。カタログ値ではフル充電で60分動かせる。つり荷の最大荷重が100キログラムと200キログラムの2タイプがある。つり上げ距離はともに6〜30メートルで、価格は56万6000〜65万7000円。12月1日に受注を始める。
製造業、建設・建築現場、設備メンテナンス、造園、災害復旧などでの利用を見込む。製品名は「コードレスEM」。2025年度のグッドデザイン賞を受賞した。
【関連記事】
- ・キトー、再びグローバル再編に 米同業大手が経営統合へ
- ・キトー本社工場、巻き上げ機シェア6割 重力から解放へ
- ・壁をなくす 鬼頭芳雄
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。