基腐病で黒く変色したサツマイモの断面写真=茨城県提供

茨城県は27日、サツマイモの病害「基腐(もとぐされ)病」が発生したことを受けて出していた県独自の「緊急事態宣言」を解除すると発表した。基腐病に感染したイモが見つかった畑と周辺の畑の消毒が完了したため。引き続き、県内のサツマイモ産地に警戒を呼びかけるとともに、発生原因の調査を進める。

ひたちなか市のサツマイモ畑、約24ヘクタールの土壌の消毒を終えた。同市では今月5日に貯蔵中のイモが基腐病に感染していたことが判明し、18日まで合計で6件の発生が確認された。発生した畑はともに近くにあり、県は500メートル圏内にある約26ヘクタールの畑で消毒を進めていた。他の作物の畑を除き、サツマイモ畑はすべて消毒したという。

茨城県はサツマイモ生産量で全国2位で、ひたちなか市は干し芋の主要産地だ。大井川和彦知事は18日に記者会見を開き、同市の生産者を対象に緊急事態宣言を出して注意を呼びかけた。18日以降は新たな感染が確認されていないこともあり、宣言を解除する。

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