大正製薬と明治ホールディングス傘下のMeiji Seikaファルマは27日、不眠症の治療薬「ボルズィ錠」を発売したと発表した。不眠症治療薬で課題だった、翌日まで効果が持続してしまう懸念を減らせるとしている。患者の治療選択肢を広げる。
ボルズィは大正製薬が開発した。同社が完全に自社開発の医療用医薬品を発売するのは約10年ぶりとなる。今年1月に結んだ契約に基づき、大正製薬とMeiji Seikaが共同で、販売と医療機関への情報提供を実施する。
脳内で覚醒に関わる「オレキシン」という物質と受容体の結合を阻害し、入眠や睡眠の維持が困難な症状を改善する。同様の仕組みの「オレキシン受容体拮抗薬」はエーザイの「デエビゴ」など国内で3剤の先行品がある。
ボルズィは薬剤の血中濃度が半分になるまでの時間が比較的短く、投与した翌日に薬の作用が残りにくいとされる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。