市内学生らがIT企業経営者らと交流した(28日、静岡市)

静岡市は28日、首都圏のIT企業誘致に向け、市内の3大学・専門学校を巡る視察ツアーを開いた。一般社団法人ソフトウェア協会の会員企業23社の34人が参加し、学生ら約40人が研究成果や起業アイデアを発表し、経営者らと交流した。市内でのデジタル人材確保につなげる狙い。

静岡県立大学ではゼミで取り組む熱海市のインバウンド(訪日外国人)観光消費の分析、混雑度調査などを紹介し参加企業と意見交換した。視察に出席した難波喬司市長は「静岡市は大学・専門学校が多く、収容力も高いが、情報系人材が就職時に市外へ出てしまうことが課題。企業が進出すれば学生が地元に残って働ける」と述べた。

市は2024年からデジタル企業の誘致を強化している。12社・団体と連携協定を結び、市内大学での授業やインターンシップ(就業体験)を通じた人材育成に取り組む。立地補助金で賃借料や雇用経費の支援体制を整え、視察ツアーや人材確保支援も一体で進める方針。

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