日産自動車とサッポロホールディングス(HD)は1日、日産のフェリーを使った共同輸送を同日から始めると発表した。九州から関東に完成車を輸送する際の空きスペースにサッポロHDの製品を積載する。輸送コストに加え、トラック輸送と比べて二酸化炭素(CO2)排出量を減らす効果があるという。

サッポロHD傘下のサッポログループ物流(東京・渋谷)と組む。

日産は追浜工場(神奈川県横須賀市)や栃木工場(栃木県上三川町)などで製造した部品や完成車を、専用フェリーで神奈川県内の埠頭から子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)に輸送している。九州からの復路では完成車を輸送するが、部品の輸送に使うシャーシ(荷台)部分は空の状態だった。

今後は空のシャーシにサッポロHDの製品を載せて共同配送する。大分県の工場でつくられたサッポロビールの製品を共同輸送で神奈川県の埠頭まで送り、その後はトラックで千葉県の同社工場に運ぶ。すべてをトラックで輸送した場合と比べ、年間CO2排出量を55%削減できるという。

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