日本銀行本店=2020年1月9日、松倉佑輔撮影

 日銀の植田和男総裁は次回12月18、19日の金融政策決定会合で「利上げの是非について適切に判断したい」と明言しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「日銀の利上げ、12月会合で判断」を解説します。

Q 日銀が利上げするかもって聞いたよ。どうしてそんな話が出ているの?

A 日銀の植田和男総裁が1日に名古屋市内で開かれた地元経済界との懇談会で、次回の金融政策決定会合で「利上げの是非について適切に判断したい」と発言したためです。

Q 分かりそうで分からない言い回しだけど、どういう意味なの?

A 利上げに否定的な人々に理解を求めた形です。市場では、12月会合での追加利上げに向けた地ならしとの見方が出ています。

Q 利上げ判断のカギを握るのは何かな。

A 賃上げですね。植田氏は「決定会合に向け、企業の賃上げスタンスに関して精力的に情報収集している」と述べました。

Q 植田氏の発言に市場はどう反応したの?

A 市場では12月会合での利上げ観測が強まり、長期金利の上昇と円高・株安が進みました。

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