
JR東海は2日、東海道新幹線の利用者層の把握に向けて車内防犯カメラの撮影画像を人工知能(AI)で分析する検証実験を始めると発表した。服装や所持品など乗客の特徴を示す情報を抽出し、年代や性別、利用目的を推定できるか試す。
期間は2026年1月10〜16日で、区間は東京―新大阪間で実施する。車両「N700S」の1、6、8号車のカメラを利用する。
取得したデータは検証終了後に削除する。データの活用方法として需要に合わせた輸送計画の策定などを挙げ、訪日外国人(インバウンド)の多い時間帯に運行本数を増やすといった施策を構想している。
検証内容は今年9月にホームページで公表していたが、公共空間におけるプライバシーの観点から周知方法が不十分ではないかとの指摘があった。同社は「さらに広く周知を図る」として、当初11月としていた開始時期を延期した。
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