
太陽誘電は2日、サーバー向け積層セラミックコンデンサー(MLCC)の新製品を発売したと発表した。サーバーに使用する基板の内部に搭載できる同じサイズのMLCCの容量としては、同社で最大となる。同じ用途の従来品から容量は約5倍となった。サンプル価格は税抜きで1個120円。
群馬県にある同社の玉村工場で11月から量産を始めた。MLCCは電子回路内で電圧を制御するために電気を一時的にためる役割を担う。太陽誘電は9月に同じ用途のMLCCを商品化した。新製品は従来品よりもサイズが大きいが、容量は約5倍となる。内部の構造や製造技術を改良して実現した。
生成AI(人工知能)の高度化でデータセンター内のサーバーの消費電力は増しており、搭載する部品にも大電流に対応できる性能が求められている。サーバー内のノイズや電力の無駄を最小限にするには、MLCCを含む電源回路を主要な回路の周辺に配置する必要がある。基板に内蔵できる小型MLCCの引き合いは強い。
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