
古河電気工業は2日、2025年10〜12月期に保有株の売却で約160億円の特別利益を計上すると発表した。UACJ株が対象になる。UACJも同日、古河電工から売却の通知を受けたと発表した。古河電工はUACJの第2位の大株主で、主要株主の順位に変動が生じる見込みという。
売却株式数は3日に確定する。古河電工はUACJ株を議決権ベースで約14%持つ。古河電工は売却理由について「資産の効率化及び財務体質の向上を図るため」としている。26年3月期の連結業績予想には売却益を概算で織り込んでいるという。
古河電工は段階的にUACJ株を売却してきた。24年6月には議決権ベースで25.20%から19.75%となり、UACJを持ち分法適用会社から外した。25年2月にはUACJが実施した自社株買いに古河電工が応じた。
現在は旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントがUACJの筆頭株主になっている。
UACJは住友金属工業(現日本製鉄)の持ち分法適用会社だった住友軽金属工業と、古河電工子会社だった古河スカイが13年に合併して誕生した。
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