千葉県が開発したのりの新品種「CTBFL-P241」=同県提供

千葉県は独自開発した、黒みが強いのりの新品種「CTBFL-P241」の名称を公募すると発表した。同品種は千葉県水産総合研究センターが2022年に開発。従来品種と比べてうまみ成分のアミノ酸の含有量が多く、歯切れや口溶けの良さが特徴だ。公募によって知名度を上げ、ブランド化を目指す。

県は生産者の要望を受け、高値で取引される黒みの強い品種の開発に取り組んできた。コンセプトは「希少性のあるプレミアムのり」。贈答品や高級飲食店など、特別な場面を彩る存在として位置づける。名称は26年1月4日まで募集し、春ごろの発表を予定する。

「CTBFL-P241」は県水産振興公社が種苗を販売し、希望する生産者が購入して生産する。現状の生産量は少ないが、品評会では高い評価を得ている。一方で葉が薄く、しけの際には網から外れやすいなど生産面での課題も指摘されている。

千葉県は24年度ののりの生産金額が全国10位だった。養殖の歴史は200年を超え、現在流通する江戸前のりの多くを千葉県産が占める。

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