
JR東海はJTBグループと組み、11月末からインバウンド(訪日外国人)専用の特別列車を使った静岡県内観光企画を販売した。東海道本線と身延線を使って周遊し、富士山やワサビを楽しめる。JR東海初のインバウンド向け列車で利便性を高めて、増える需要を県内に取り込む。
訪日客向けのツアーを手掛けるJTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)と「富士山と静岡のわさび堪能ツアー 北斎特別列車&新幹線付き」企画を発売した。静岡県と同県観光協会が宣伝に協力する。JTBGMTの専用サイトで予約でき、催行日は一部除外日を除き2026年3月19日から同12月22日までの火・木・土曜日。
東京駅から東海道新幹線で三島駅に向かい、特別列車に乗り換える。身延線の富士宮駅まで直通し、途中で富士山を撮影するための停車を設ける。その後、バスで「白糸の滝」やワサビ田などを巡り三島駅に帰ってくる日帰りプランだ。料金は帰路によって異なるが1人当たり2万4000円から。
静岡県は東京や京都など主要観光地の中間にあり、通過してしまうインバウンドが多い。富士山など有名な観光資源とJR東海の交通網を生かして、県の魅力を訴える。
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