沖縄の歴史や伝統工芸を景色に載せて紹介する(9日、那覇市)

ソニーグループは9日、沖縄都市モノレール(那覇市、ゆいレール)で車窓に複合現実(MR)技術を使ったデジタル映像を流すサービスを始めた。実際の景色にCGや音声を重ねて、観光名所や歴史、文化を紹介する。

新サービスの「たびんちゅレール」は2両編成の車両の窓に計4枚の大型パネルを設置した。高画質カメラで撮影し、景色がよりきれいに見えるのも特徴だ。

国際通り(那覇市)に近づくと、戦後復興期の白黒写真を流す。伝統工芸の「やちむん」で有名な那覇市壺屋付近を通る際は、焼き物の歴史を紹介する。映像は真宣組(那覇市)が制作した。4種類あり、魚と冒険をするといった子ども向けのコンテンツもある。

9〜12日と23〜26日の期間限定で、通常ダイヤとは別に貸切車両を走らせる。始発の那覇空港駅から終点のてだこ浦西駅までは1人片道750円、途中のおもろまち駅までは500円だ。2歳以下は無料となる。事前予約制で1日2往復する。

車社会の沖縄では自家用車と観光客らのレンタカーが相まって渋滞が深刻になっている。ゆいレールの利用を増やし、混雑緩和につなげることを目指す。おもろまち駅以外では停車せず通過するため、短時間で空港へ行き来できる。

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