パークハイアット東京のフレンチレストラン「ジランドール by アラン デュカス」

米ホテル大手のハイアット・ホテルズ・コーポレーションが運営するパークハイアット東京(東京・新宿)が9日、全面改装し1年7カ月ぶりに開業した。スイートルームの部屋タイプを増やしたほか、一部のレストランを刷新した。年末年始にかけて満室に近い状況で、宿泊客の8〜9割がインバウンド(訪日外国人)だという。

パークハイアット東京の全面改装は1994年の開業以来、初めて。客室数は従来の177室から171室に減らし、新たに85平方メートルの「パークスイート」を設けた。スイートルームは85〜290平方メートルまでの8種類を取りそろえ、全客室数の約2割を占める。

仏料理の著名オーナーシェフと協業し、「ジランドール by アラン デュカス」を新たに開業した。館内は従来のデザインを一部残しつつ、配管・空調設備や家具などを一新した。

パークハイアット東京の改装開業式(9日、東京都新宿区)

同ホテルの初代総支配人で、アジア太平洋地域の代表を務めるデービッド・ユデル氏は同日の開業式で、「これからも洗練されたデザインや個々に寄り添うサービス、ハイアットが追求するラグジュアリーを体現していく」と述べた。

同ホテルはアジア初の「パークハイアット」として開業した。建築家の丹下健三氏が設計した新宿パークタワーの39〜52階に入る。米映画「ロスト・イン・トランスレーション」の舞台としても知られる。パークハイアットは2025年12月現在、世界で53軒展開し、国内では東京のほか京都市や北海道ニセコ町に構える。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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