
資生堂は25日、Z世代をターゲットにした洗顔料「肌グミ」を9月21日に限定発売すると発表した。グミのようなぷるぷるとした触り心地で、顔をなでるだけで肌の汚れを落とせるのが特徴。朝の洗顔習慣がない若年層のニーズを狙う。
肌グミは美容液成分を多く含むベース素材に、洗浄や角質除去成分を配合。泡立て不要で、肌グミと顔を軽くぬらし、肌を軽くなでるようにして汚れを落とし、水で洗い流す。グミ状なので摩擦が少なく肌への負担を抑えながらも、素早くしっかりと汚れや角質を落とせるという。約40日間かけて素材をグミ状に固める独自技術を採用した。
資生堂が2023年に15〜29歳の女性650人を対象に行った調査では、約半数が「朝に洗顔をしない」と回答。その理由は「時間がない」「面倒」といった声に加え、「潤いを奪われたくない」という意識も目立った。同社はこうした点に着目し、肌に負担をかけずに朝の洗顔を習慣化できる商品として開発した。
商品は「ぴかぴか」「そよそよ」「ぷりぷり」の3種。ハート形やフルーツ形など、見た目のかわいさにもこだわった。サイズは手のひらに収まる60グラムで、参考小売価格は2420円。マツキヨココカラ&カンパニーのグループ店舗や同社のオンラインストアで限定販売する。
同社は国内で新しい価値創造に注力しており、「まずはテストマーケティングとして販売動向や顧客の反応を検証しながら販売規模拡大を目指す」としている。

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