ベル食品工業が大阪・関西万博に合わせ開発した「ミライカレー」(25日、大阪市此花区)

地域の食材を生かした「ご当地カレー」で知られるベル食品工業(大阪市)は大阪・関西万博にあわせて植物性素材のみを使ったレトルトカレーを開発した。業務用としてホテルに供給したり、海外に輸出したりといった展開をめざす。

「ミライカレー」と名付けた植物性カレーには、不二製油が開発した植物性原料を使って肉や魚、貝などのうまみを再現したダシ「ミラダシ」を使用している。大阪外食産業協会(ORA)のパビリオン内に出展している不二製油が25日開いたイベントで、ベル食品工業の中井威社長は「予想以上のものが出来た」と話した。

大豆素材を使ったキーマカレー風だ。バナナピューレを使用してフルーティーさを、豆乳クリームバターなどでまろやかさとコクを出した。試食した大阪市の女性は「甘くて優しい味。肉を使ったカレーよりも好きかもしれない」話した。別の女性も「子供に食べさせたい」とうなずいていた。

ミライカレーは31日までORAパビリオンの1階で1500円で提供する。レトルト品も万博会場内のストアのほか、一部の小売店で販売している。

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