おやき開発で工夫した点などについて説明するチームリーダーの北村さん㊨

長野日本大学学園(長野市)は9日、おやき大手のいろは堂(長野市)、宇治茶専門店の祇園辻利(京都市)と共同で「抹茶あんのおやき」を開発したと発表した。同校の「世界部」に所属する生徒が考案した商品で、いろは堂の複合施設「OYAKI FARM(おやきファーム)」(長野市)で12月20日から先行販売する。価格は390円で、販売数は2万個の予定。

世界部は2019年設立で、長野の魅力を世界に発信するプロジェクトに小中高校を通じて取り組んでいる。英国での抹茶ブームを受け、郷土食のおやきを海外発信するのに抹茶あんが最適と考えいろは堂と商品開発を続けてきた。試作を繰り返す中で苦労した点について、リーダーで高校1年の北村信博さんは「苦みが強いと子供が食べられないため、抹茶の風味と甘さのバランスに工夫した」と述べた。

長野日大の生徒がいろは堂などと共同開発した抹茶あんのおやき

26年1月1日からいろは堂のオンラインショップで、7日から鬼無里本店(長野市)など県内5カ所の直営店で発売するほか、長野日大のコンビニでも冬休み明けから販売を開始する。期間は春ごろまでで、いろは堂は「来季も製造数を増やして販売したい」(伊藤拓宗社長)としている。

長野日大の世界部にはおやきチームのほかに七味チームとリンゴチームがあり、それぞれ商品開発に取り組んでいる。七味チームが八幡屋礒五郎(長野市)の支援を得ているほか、リンゴチームは農家の協力を得てリンゴジュースを製作、学園祭で販売した実績がある。

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