スズキは、取引先のイオインダストリー（静岡県湖西市）と「遠州脱炭素プロジェクト」に基づくオンサイト・オフサイトPPA（電力購入契約）サービスの利用を開始したと発表した。イオインダストリーが太陽光発電設備を導入して電気を自家消費するとともに、余剰電力を中部電力ミライズ（名古屋市）を通じてスズキに供給する。

イオインダストリーが中部電力ミライズの提供するオンサイトPPAサービスにより、本社工場の屋根上スペースに太陽光発電（合計パネル出力は約645キロワット）を設置して1日に発電を開始した。

発電した電気はイオインダストリーが同工場で自家消費する。また休業日などに生じる余剰電力を、中部電力ミライズがオフサイトPPAサービスの仕組みでスズキの本社に供給する。発電して使う電気は年間約70万キロワット時の見込み。スズキが約10万キロワット時、イオインダストリーが約60万キロワット時を使用する予定という。

遠州脱炭素プロジェクトは、静岡県の遠州地域に拠点を持つ企業が中部電力ミライズとともに、遠州地域の脱炭素化に向けて太陽光発電の導入と有効活用を目指す取り組みだ。

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