エレベーターなどの制御システムと連携させてロボットが自律的に館内を移動

三菱電機子会社の三菱電機ビルソリューションズは10日、集合住宅でのロボット配送の実証実験を愛知県稲沢市で公開した。エレベーターの制御システムなどと連携したロボットが自律的に館内を移動し荷物を運ぶ。買い物帰りやゴミ出しなど、大型荷物を運ぶ際の利用を想定する。今後、運送会社などと連携することで宅配業務での活用も見込む。

実証実験は稲沢市内にある同社の社員寮で2月に始めた。住民がスマートフォンのアプリを通じて指示を出すと、小型ロボットがロビーから部屋まで荷物を運ぶ。本格的なサービス提供に向け、利用者の使い勝手や安全性を確かめる。11月からは福岡市でも実証に取り組んでいる。

住民がスマホのアプリを通じてロボットに指示を出す

国内新興のプリファードロボティクス(東京・千代田)の自律搬送ロボ「カチャカプロ」を活用する。三菱電機ビルソリューションズのビル設備管理プラットフォームと連携させることで、ロボットが自律的にセキュリティーゲートを入退し、エレベーターで館内を移動できる。

集合住宅のロボット配送はヤマト運輸が同様の実証を始めている。物流の人手不足が深刻化する中、最終目的地までの「ラストワンマイル」の作業を効率化する。

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