政府・与党は2026年度税制改正で、海外に出国する人から徴収する「出国税」を今の1人1000円から一律3000円に引き上げる方針を固めました。集めたお金の使い道は?――。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「出国税引き上げ」を解説します。
Q 出国税ってどんな税金なの?
A 出国税は正式には国際観光旅客税と言い、海外に出国する人から徴収する税金です。
Q どうして出国税を3000円にするの?
A 観光地の混雑やマナー違反などのオーバーツーリズム(観光公害)対策に使う費用を増やすため、引き上げる方針を固めました。
Q 乗り物の座席のクラスで金額に違いはないの?
A 自民党は飛行機のファーストクラスやビジネスクラスに乗る人から5000円を取る案も考えましたが、航空会社の事務作業が大変になるため見送られました。
Q 出国税はどうやって払うの?
A 航空会社や船会社がチケット代に出国税を上乗せして集め、国に納めています。
Q 日本人も払うの?
A 国籍による差別をしない決まりがあるので、旅行や仕事で海外に行く日本人も払います。
Q ところで、パスポートの発給申請手数料は変わらないの?
A 政府は、海外に行く日本人の負担を減らすため、10年用パスポートで1万5900円(オンライン申請時)の手数料を最大1万円ほど値下げすることも検討しています。
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