Sansanは25日、経費精算サービス「Bill One(ビルワン)」で、導入企業が社員の法人クレジットカードの利用期間や限度額を設定できる機能を9月に追加すると発表した。社員の私的利用や紛失による第三者の不正利用といったリスクを減らせる。セキュリティー対策を強化したい企業の需要を取り込み、利用社数の拡大につなげる。

新機能はビルワンと法人向けカード「Bill Oneビジネスカード」を利用している企業が対象で、社員のカード利用は事前に申請した日や上限額の範囲に制限される。現状でも経費精算時に法人カードとビルワンは自動連携されているが、事前の制限には対応していなかった。

Sansanの担当者は「経費精算ソフトのなかで、法人カードの利用額を直接制限できる機能は珍しい。ビルワンの利用企業は中小企業が多いが、セキュリティーの厳しい大手企業のニーズにも対応し、契約増加につなげたい」としている。

Sansanは25日、会社員の立て替え負担に関する調査結果を発表した。立て替えた物品・サービスの金額が1年前と比較して「増加している」と答えた人は41%だった。
調査は8月1〜5日の間、全国の20〜50代の会社員980人を対象にインターネットで実施した。「増加している」と答えた人に物価高騰を感じる出費について聞いたところ、宿泊費が52%と最も多かった。交通費(48%)、会食費(39%)と続いた。

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