25年産の新米の概算金決定について説明するJAしまねの竹下克美代表理事組合長(25日、松江市)

島根県農業協同組合(JAしまね)は25日、2025年産の新米の生産者からの集荷価格(概算金)について、大幅に引き上げることを決めた。コシヒカリの1等米(60キログラム)は24年産比で1万1600円(69%)高い2万8400円とした。25年5月に設定した最低保証価格2万1000円を7400円上回る。

きぬむすめは1万1400円高の2万8000円、つや姫(特別栽培米)は1万1800円高の2万9200円。酒米では五百万石が1万3400円高の3万400円と、軒並み過去最高額となった。

竹下克美代表理事組合長は「資材価格などの上昇を踏まえ、農家が将来にわたりコメ作りができる価格を考慮した」と述べた。そのうえで、政府のコメ政策の変更に加え、高温・渇水などの影響が深刻化し「新米の集荷競争が熾烈(しれつ)になっている」と説明した。

24年産米のJAしまねの集荷率は過去最低の38%程度とみられる。「コメの安定供給という使命が果たせるよう、集荷量の確保に努めたい」(竹下組合長)と述べた。

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