
福岡県とJA全農ふくれんは12日、同県のブランドイチゴ「博多あまおう」の空輸での出荷に乗り出した。従来のトラック輸送に運転手不足の懸念が強まるなか、産地から首都圏への新たな供給網を確保する狙いがある。トラック輸送に比べて1日早く届けられるため、鮮度の高さを付加価値として大消費地にアピールする。
初便は同日正午、約500キログラムに当たる1720パックが福岡空港で日本航空(JAL)機に積み込まれ、羽田空港へ飛び立った。陸路だと24時間かかる輸送時間は、空路なら1時間40分に短縮できる。例えば、朝摘みのイチゴを同日中に大田市場(東京・大田)に運び、翌日には果物専門店などへ配送することも可能だ。

JA全農ふくれんの乗富幸雄運営委員会会長は「今後は福岡空港から台湾、香港、シンガポールなど海外にも売り込んでいきたい」と話した。
JA全農ふくれんによると、今季は全体で約9200トンの出荷を見込む。うち5月までに約10トンをJAL機で羽田空港へ輸送する。
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