渋谷工業は12日、ドイツ企業と連携し、半導体分野などで使われる高機能ガラスの加工システムを国内とアジアで販売し始めたと発表した。ドイツの4JET(フォージェット)社の機械を渋谷工業が仕入れ、顧客に応じてカスタマイズして販売する。先端分野で高機能ガラスの需要が拡大するとみて連携を決めた。
フォージェット社は高機能ガラスの加工装置を手掛け、微細なひび割れなどを防ぎ耐久性を保ったまま加工する技術を持つ。欧州を中心に事業を手掛け、日本やアジアでの販売網は手薄だった。渋谷工業の販売網を使うことで同地域での販売を拡大する。
渋谷工業は飲料充塡機が主力だが、レーザー加工機も手掛ける。機械をカスタマイズするノウハウを生かし、顧客へのアフターサポートも実施する。同社は「高機能ガラスの市場は拡大が見込め、製品のシリーズ拡充などにも取り組む」としている。
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