NHKは17日、2026年2月に開幕するミラノ・コルティナ冬季五輪の全競技、全種目をネット配信サービス「NHK ONE（ワン）」で配信すると発表した。テレビとラジオを合わせた放送時間の総計は約573時間になる計画とした。
NHK ONEの特設ウェブサイトでは、地上波やBS放送では流しきれない中継映像なども生のストリーミングで配信する。見逃し視聴も実施する。日本の選手が出場する競技・種目については全て日本語の実況付きで配信する予定だ。
合わせて、NHK ONEの利用動向を発表した。従来の配信サービスからのアカウント移行は11月末時点で約235万件だった。
稲葉延雄NHK会長は同日に開いた定例記者会見で、井上樹彦副会長が次期会長に選任されたことを受けて「私と共に3年間、経営のかじ取りを考えて担ってくれた。次期会長として極めて適任だと考えている」と述べた。稲葉会長は1月24日に退任する。
収入から支出を引いたNHKの利益に相当する「事業収支差金」は26年度まで赤字が続くと見込んでいる。27年度に目指すとしている収支均衡について稲葉会長は「（計画を見直すつもりは）全くない。実現できると思っている」と述べた。
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