
ヤンマーホールディングス(HD)は18日、大阪市内で未来のトラクターなどを展示する「みらいのけしき展」を開催した。仮想現実(VR)を活用してトラクターの運転を疑似体験できる機会も設けている。25日まで開催する。
会場は梅田の複合施設「グラングリーン大阪」のうめきた公園内にある施設で、コンセプトトラクター「YPV-L」などを展示している。トラクターは2035年に活躍する農機をイメージした。運転席には大型モニターを設置し、他の自動運転農機を制御する役割などを想定する。
展示会では運転席に座り、VRゴーグルを用いたトラクターの試乗体験もできる。コンセプトモデルのため市場投入の予定はない。担当者は「デザインの過程で生まれたアイデアなどを開発に生かしたい」と話す。

同じ梅田エリアにあるヤンマー本社ビル(大阪市)の玄関口には、さまざまなパーツを自身でカスタマイズできる「カスタムトラクター」を設置した。シートカバーやルーフボックスなどを好みに応じて取り付けることができる。
担当者は「トラクターを格好良くすることにこだわった」とし、「一般の人の目にはどう映るのかを検証したい」としている。展示しているのは中型タイプで、今後は展示会などを通してさまざまな意見を集めながら開発を進める。市場投入の時期は未定だ。
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