滝沢市の武田哲市長㊧にシステムを説明するやまびこの久保浩社長(18日、岩手県滝沢市)

やまびこは18日、岩手県滝沢市に設置した非常用発電設備を公開した。太陽光とディーゼル発電、蓄電池を組み合わせたハイブリッド発電システムで、同社によると今回が世界で初導入という。市によるとシステム導入費は2750万円。

設備は体育室や集会室を備えた市東部地区の活動センターの屋外に据えた。平常時は太陽光で発電した電気を蓄電池にためる。蓄電池の容量がいっぱいになると建物に送電し、電気代を節約できる。

非常時には避難所となるセンターの体育室に電気を供給。照明や暖房の電源として使う。蓄電池の残量が10%を下回るとディーゼル発電を始める。ディーゼル燃料の残量などが遠隔でわかるという。システム稼働は2026年1〜2月を予定している。

やまびこの久保浩社長は「再生可能エネルギーの不安定さを解消できる」とシステムの有用性をアピール。滝沢市の武田哲市長は「東日本大震災を経験した岩手。このシステムがあれば電気が安定的に確保できる」と話した。

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