JR四国は18日、愛媛県西条市で陸上養殖したサーモンの販売を始めると発表した。同日から西条市のふるさと納税の返礼品として受け付けを始め、19日からは愛媛県内の飲食店や高松市のホテルで提供する。飲食店を中心に取扱店舗を増やしていく方針だ。
サーモンは西条市の地下水を使って育てており、一般公募で決めた「サイモン」というブランドで流通させる。19日からは西条市の飲食店のほか、松山市や宇和島市の飲食店「かどや」などで出すほか、高松市の「JRホテルクレメント高松」でも提供する。
JR四国は非鉄道事業の強化の一環として、2024年夏に熊本県で陸上養殖を始め、25年4月に西条市でも開始した。愛媛県漁業協同組合ひうち支所の敷地内に13基のいけすを設置し、約4750匹の稚魚を放流した。
今回はこのうち約700匹を売り出し、来春以降はさらに約4000匹を出荷する予定だ。西条市を含めて養殖施設を拡大していく方針で、30年度には同社全体で1億円の売り上げを目指す。
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