
長野日本大学学園(長野市)と長野トヨタ自動車(同)、東京海上日動火災保険長野支店(同)は18日、部活動の地域展開(地域移行)を支援するため子供の送迎サービスを始めると発表した。交通手段不足で地域クラブ活動に参加できないといった声を受けた取り組みで、安心して子供が利用できるよう見守りや事故時の自動通報などの機能を備えた。2026年2月のサービス開始を目指す。
長野日大では長野日大ラボ(長野市)が部活動の地域展開の受け皿となる地域クラブを運営しており、同校以外に通う生徒も受け入れている。今回対象となるサッカークラブには校外の約30人の生徒が参加しているが、そのうち10人程度は共働き家庭で親が送迎できなかったり、遠方で交通手段がなかったりするという。
今回のサービスでは長野トヨタが開発した見守りシステムを通じて予約や乗降情報の自動通知などを行う。また、東京海上日動が保険の付帯サービスとして提供する自動通報機能ドライブレコーダーを送迎車両に搭載し、事故時の緊急対応なども提供する。車両には携帯トイレなどを含む防災備蓄品セットも備える。
送迎では専用仕様の10人乗りハイエースワゴン1台を使う。利用料は部活動費に上乗せして徴収するが、「システム維持費のみで、できるだけ保護者の負担にならない金額にする」(添谷芳久・長野日大理事長)。サッカーのほか演劇部や吹奏楽部の生徒の利用も想定しており、将来的には送迎車両を増やしていく考えだ。
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