
トヨタ自動車グループで車のサブスクリプション(定額課金)サービスを手掛けるKINTO(キント、名古屋市)は18日、購入後のトヨタ車に機能を後付けできるサービスを刷新したと発表した。スマートフォンから車を監視できる盗難防止システムなどを新たに加えたほか、2025年度中にサービスの提供地域を全国に広げる。
盗難防止は専用スマホアプリで認証しなければ、鍵を持っていてもエンジンをかけられないよう設定できる。不正な侵入を検知すると、車の専用スピーカーから音声を発したり、所有者のアプリに通知を送ったりする。多目的スポーツ車(SUV)「ランドクルーザー」シリーズなど盗難リスクの高い車種で受け付ける。
サービス名は「トヨタ アップグレード ファクトリー」とし、客にわかりやすい名称に改めた。
トヨタは新車売り切り型のビジネスからの脱却を図っている。販売後のビジネスを「バリューチェーン戦略」として力を入れ、関連の営業利益は2兆円程度に増えた。ソフトのアップデートも拡充する方向だ。客目線でも車の将来の買い取り額(残価)を高く維持できるメリットがある。
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