
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下のデジタル専業銀行、みんなの銀行は18日、フリマアプリ大手のメルカリで出品して得た売上金を、手数料不要ですぐ出品者などの銀行口座に送金できるサービスを始めた。月約2300万人超の利用者を抱える事業者との提携で、口座開設数の拡大につなげる。
新サービスは当初は一部の顧客を対象とし、順次顧客の画面に案内を表示する。従来はメルカリで売上金を銀行口座に振り込むには200円の手数料がかかり、口座への入金に短くても1営業日かかった。今後はみん銀の口座をメルカリのスマホ決済サービス「メルペイ」と連携することで、同行の口座に無料ですぐ送金できる。

みん銀口座を持たない場合、メルカリのアプリ経由でみん銀「メルカリ支店」の口座を開設できる。利用するにはアプリの更新が必要になる。
みん銀は、銀行が持つ預金や決済といった機能を事業会社や他の金融機関に提供するBaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)を手掛ける。システム同士の機能を共有する仕組み「API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」を用いて、企業のアプリに組み込む。

今回の連携では、出金など金融サービスが利用された際、メルカリがAPI利用料をみん銀に支払う。
みん銀は提携を通じて口座開設者数を増やし、預金の獲得やローンなど他の金融サービスの利用拡大も期待する。永吉健一頭取は同日の記者会見で「あくまで期待値だが、数百万の新規口座ができればよい」と語った。
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