
TDKは22日、電圧変換を担う電源部品「DC-DCコンバーター」の新製品を開発したと発表した。基板に実装した状態で販売するため、顧客が基板設計や周辺部品の調達などをする必要がない。小型化したユニットとして、半導体製造装置メーカーやロボットメーカーなどに売り込む。
「CCGSシリーズ」の受注を1月から始める。基板の上にコンバーターのほか、接続用部品やノイズを抑える電子部品などを実装した。配線するだけですぐに使える状態にした。
これまでコンバーター単体での販売が中心だったが、一から基板を設計する負担を軽くしたい顧客の需要に対応する。設計や保守にかかる手間を省き、電源の追加も簡単にできる。
高性能なコンバーターを搭載し、従来品と比べてサイズを4分の1にした。ユニット型製品としては業界最小水準という。利便性を高めるため、様々な接続や取り付け方式も用意した。
出力電力15ワットと30ワットに対応した2種を販売する。TDK傘下で電源部品を手掛けるTDKラムダ(東京・中央)の長岡工場(新潟県長岡市)で量産する。2030年に2種で年2億5000万円の売上高を目指す。
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