
東京都とNTT東日本は23日、従来より使い勝手を高めた次世代公衆無線LAN(Wi-Fi)が無料で使える公衆電話ボックスを公開した。東京都の新宿御苑近くに1カ所設置して同日運用を始めた。インバウンド(訪日外国人)対応や災害時の通信手段確保が狙い。山手線の主要駅や公園を中心に設置を進めて2028年3月末までに約1500カ所を整備する。
NTT東日本の電話ボックス上に取り付けた通信機器からWi-Fiの電波を飛ばし、半径25〜50メートル程度をカバーする。電話ボックスから先は光回線経由でネットにつながる。予備の電源装置も備え、停電時でも最大約6時間動作する。
通信機器は国際的なローミング(相互乗り入れ)基盤「OpenRoaming(オープンローミング)」に対応している。初回設定を済ませれば、次回から国内・海外の対応拠点でパスワードなどを入力せずに自動接続できるようになる。Wi-Fi通信は暗号化されるため盗聴の危険も少ないという。
東京都とNTT東日本は8月に「公衆電話ボックスを活用したOpenRoaming対応Wi-Fiの整備・普及啓発等に関する基本協定」を締結して今回の取り組みを進めてきた。
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