
十六フィナンシャルグループ(FG)傘下の投資会社NOBUNAGAキャピタルビレッジ(岐阜市)は24日、損害保険ジャパンと連携協定を結んだと発表した。NOBUNAGAが出資するスタートアップに保険商品などを提案する。第1弾として、名古屋大学発で細胞培養支援システムを手がけるQuastella(クオステラ、名古屋市)向けに2026年夏ごろの提供を目指す。
クオステラは人工知能(AI)の画像解析技術を使い、品質の良い細胞を見極めることで培養の効率化を目指している。損保ジャパンはクオステラのシステムと連動する保険商品を検討している。システム利用企業の培養時のトラブルを想定し、リスクを軽減できるような商品になる見通しだという。
スタートアップは事業が軌道にのるまでの間、開発に資金や人員を集中する傾向にある。少人数のケースも多く、災害などのリスクに目が行き届かないこともある。損保ジャパンのノウハウを提供することで、事業継続に向けたリスク管理の助言もできるとみている。
NOBUNAGAの峠清孝社長は「自社だけでサポートしきれないリスク管理を支援できる体制が整う。出資先にとってもメリットは大きい」と話す。
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