三菱重工業は24日、三菱電機と組んで火力発電施設のガスタービンを制御する新システムを開発し、機能試験を完了したと発表した。再生可能エネルギーを補うための出力調整や水素などの次世代燃料を使う際の制御を効率的にできるようになる。2026年度以降に市場に投入し、新設や既設の発電施設に提案する。
システムは天然ガスを使うガスタービン式の火力発電所で使う。太陽光や風力などの再生可能エネルギーの出力が変動した際に、それを補うために発電量を増減させるといった迅速な負荷調整がしやすくなるという。天然ガスと水素を混ぜて使う場合にも効率的な制御ができると見込む。
このほど機能試験が終わり、26年度に新設される発電設備などでの採用を目指す。制御システムの使用期間は15年ほどとされ、既存の発電所での更新需要も見込む。人工知能(AI)普及などによる電力需要の増加を受け、ガスタービンの事業を拡大する。
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