電通グループは24日、電通銀座ビル(東京・中央)を売却すると発表した。譲渡益は約300億円で、2026年1月30日に譲渡する。電通グループは海外事業の不振で、25年12月期に3期連続の最終赤字となる見通し。不動産売却で資金を調達する。

電通銀座ビル=電通提供

銀座ビルは戦後の発展を支えた時代の本社ビル。足元では関連広告団体などがオフィスとして利用していたが、現在は使用していないという。 譲渡先は非公表。譲渡益は26年12月期に計上する。

電通グループは25年12月期の業績見通しを529億円の赤字(前期は1921億円の赤字)とし、配当についても「未定」としている。銀座ビル売却の目的については「必要な資金ニーズに充当する」と説明。「施設の老朽化に伴う修繕費用や固定資産税等のコストを抑制し、資産の効率的な運用を図る」としている。

電通グループは21年にも東京・汐留の本社ビルを譲渡益約890億円で売却。11年間の賃貸借契約を結んで使用を続けている。

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