日用品卸大手のあらたは24日、化粧品の卸や商品企画を手掛けるMAPホールディングス(HD、東京・港)を買収すると発表した。2026年1月21日に全株式を取得し、完全子会社化する。買収額は約67億円。卸機能に商品開発力やブランド力を組み合わせ、小売りニーズに即した売り場提案につなげる。

MAPHDは化粧品メーカーのmsh(東京・渋谷)など子会社4社を持つ。このうち2社は完全子会社化前に、第三者に譲渡されるという。

mshなど傘下に収める対象企業の25年8月期の売上高を単純合算すると137億円、純利益は2億円になる。あらたは業績への影響は精査中としている。

あらたは日用品や化粧品などを扱う提案型卸として、小売り向けに売り場や棚割りの提案を手がけてきた。mshはアイライナーなどメークブランドを展開している。あらたはこうした商品開発力を生かす。

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